誤って飲み込んだ場合

中性洗剤の場合(代表例:キャプテンコンクエース、キャプテンV)

《症状》

  • 1)希釈液をなめたり一口飲んだ場合
    ◎刺激(苦み)を感じる。
  • 2)原液または多量の希釈液を飲んだ場合
    ◎口腔や喉の痛み、下痢、腹痛、嘔吐がみられる。
  • 3)一般に合成洗剤は、口腔粘膜に対する刺激と苦み等悪い味を有し、更に吐き気を催す作用があるので、多量を飲み込むことはまれである。

《応急処置》  
◎行うべき処置  ×してはならない処置

  • 1)希釈液をなめたり、一口飲んだ場合
    ◎毒性上ほとんど問題ないが、まず水で口をすすぐ。
    ◎誤飲したものを薄めたり、食道や胃粘膜を保護するために、念のためコップ一杯程度の水を飲ませる。
    ◎様子がいつもと違う場合、医師に相談する。
  • 2)原液または多量の希釈液を飲んだ場合
    ◎すぐにコップ1~2杯の水を飲ませ、誤飲したものを薄めたり、食道や胃粘膜を保護する。
    ×無理に吐かせてはいけない。吐物や泡が気管にはいると肺炎を起こす可能性がある。自然に嘔吐が生じた場合は、吐物を吸入しないように注意する。
    ◎嘔吐や下痢症状が激しかったり、様子がおかしい場合は医師に相談する。
    ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋

アルカリ洗剤の場合(代表例:ウオッシュメイトGX7、ウオッシュメイトEPX、キャプテンクリーンX)

《症状》

  • 1)希釈液をなめたり、一口飲んだ場合
    ◎口内に弱い刺激や痛みを感じる。
  • 2)原液または多量の希釈液を飲んだ場合
    ◎腐食作用による口内、咽頭、食道、胃粘膜の障害に伴う痛みや刺激がみられる。
    ◎咽頭、声門、喉頭の浮腫により端音を発し、また胃刺激による悪心や嘔吐が生ずる。
    ◎症状が激しい場合、血圧の低下、循環器障害による虚脱状態、チアノーゼ、呼吸困難、昏睡状態となり、死亡する可能性もある。

《応急処置》  
◎行うべき処置  ×してはならない処置

  • 1)希釈液をなめたり、一口飲んだ場合
    ◎すぐに水で充分口をすすぐ。
    ◎誤飲したものを薄めたり、食道や胃粘膜を保護するために、念のためコップ一杯程度の水を飲ませる。
    ◎様子がいつもと違う場合、医師に相談する。
  • 2)原液または多量の希釈液を飲んだ場合
    ◎すぐにコップ1~2杯の水を飲ませ、医師に相談する
    ×吐かせてはいけない。吐かせることによって、吐物が逆流して再度粘膜を刺激したり、肺に入る可能性がある。
    ×酢、フルーツジュースを飲ますのは望ましくない。中和熱が発生して、損傷を更にひどくしてしまう可能性がある。
    ×炭酸飲料を飲ますと炭酸ガスが発生するので避ける。
    ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋

塩素系洗剤の場合(代表例:テルロンブリーチ)

《症状》

  • 1)希釈液をなめたり、一口飲んだ場合
    ◎口内に弱い刺激や痛みがみられることもある。
  • 2)原液または多量の希釈液を飲んだ場合
    ◎腐食作用による口内、咽頭、食道、胃粘膜の障害に伴う痛みや刺激がみられる。
    ◎咽頭、声門、喉頭の浮腫により端音を発し、また胃刺激による悪心や嘔吐が生ずる。
    ◎まれに胃や食道の穿孔をおこすこともある。
    ◎症状が激しい場合、血圧の低下、循環器障害による虚脱状態、チアノーゼ、呼吸困難、昏睡状態となり、死亡する可能性もある。
    ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋

《応急処置》  
◎行うべき処置  ×してはならない処置

  • 1)希釈液をなめたり、一口飲んだ場合
    ◎すぐに水で充分口をすすぐ。
    ◎誤飲したものを薄めたり、食道や胃粘膜を保護するために、念のためコップ一杯程度の水を飲ませる。
    ◎様子がいつもと違う場合、医師に相談する。
  • 2)原液または多量の希釈液を飲んだ場合
    ◎すぐにコップ1~2杯の水を飲ませ、医師に相談する。
    ×吐かせてはいけない。吐かせることによって、吐物が逆流して再度粘膜を刺激したり、肺に入る可能性がある。
    ×酢、フルーツジュースを飲ますのは望ましくない。中和熱が発生して、損傷を更にひどくしてしまう可能性がある。
    ×炭酸飲料を飲ますと炭酸ガスが発生するので避ける。
    ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋

酸洗剤の場合(代表例:ライムリスター)

《症状》

  • 1)希釈液をなめたり、一口飲んだ場合◎口内に弱い刺激や痛みがみられることもある。
  • 2)原液または多量の希釈液を飲んだ場合◎咽頭、食道、胃腸に対して痛みや炎症を生じる。嘔吐、吐血、灼熱感、さらに虚脱状態、チアノーゼ、呼吸障害、昏睡状態や、食道・胃の穿孔も考えられる。

《応急処置》  
◎行うべき処置  ×してはならない処置

  • 1)希釈液をなめたり、一口飲んだ場合◎毒性上ほとんど問題ないが、まず水で口をすすぐ。 ◎誤飲したものを薄めたり、食道や胃粘膜を保護するために、念のためコップ一杯程度の水を飲ませる。 ◎様子がいつもと違う場合は医師に相談する。
  • 2)原液または多量の希釈液を飲んだ場合◎すぐにコップ1~2杯の水を飲ませた後、医師に相談する。 ×無理に吐かせてはいけない。吐物や泡が気管にはいると肺炎を起こす可能性がある。自然に嘔吐が生じた場合は、汚物を吸引しないように注意する。  ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋

誤って目に入った場合

中性洗剤の場合(代表例:キャプテンコンクエース、キャプテンV)

《症状》

  • ◎刺激によっては充血や疼痛が生じることがあるが、重大な障害となるようなことはない。

《処置法》

  • ◎こすらずに、すぐに水で十分に洗眼する。
  • ◎症状が軽減しない場合、医師に相談する。
  • ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋

アルカリ洗剤の場合(代表例:ウオッシュメイトGX7、ウオッシュメイトEPX、キャプテンクリーンX)

《症状》

  • ◎原液が目に入った場合、激しい刺激がみられ、やがて角膜が混濁する。すぐに洗眼しないと虹彩に影響がでる場合もある。液性がアルカリ性のものの場合、手当てが遅れたり、処置が適切でないと視力が下がったり、最悪の場合は失明のおそれがある。

《処置法》

  • ◎こすらずすぐに流水で15分以上洗い流し、眼科医に相談する。
  • ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋

塩素系洗剤の場合(代表例:テルロンブリーチ)

《症状》

  • ◎原液が目に入った場合、激しい刺激がみられ、やがて角膜が混濁する。すぐに洗眼しないと虹彩に影響がでる場合もある。液性がアルカリ性のものの場合、手当てが遅れたり、処置が適切でないと視力が下がったり、最悪の場合は失明のおそれがある。

《処置法》

  • ◎こすらずすぐに流水で15分以上洗い流し、痛みや異常がなくても直後に必ず眼科医に受診する。
  • ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋

酸性洗剤の場合

《症状》

  • ◎酸性が強いので刺激は大きい。しかし、非進行性なので処置が適切であれば軽症にとどめることができる。

《応急処置》

  • ◎すぐに充分な流水で15分以上洗眼する。
  • ◎症状が軽減しない場合、医師に相談する。
  • ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋

誤って皮膚についた場合

アルカリ洗剤の場合(代表例:ウオッシュメイトGX7、ウオッシュメイトEPX、キャプテンクリーンX)

《症状》

  • ◎濃い液に長時間接触すると、水胞、発疹、刺激がみられる。

《処置法》

  • ◎すぐに充分な流水でぬめり感がなくなるまで洗い流す。
  • ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋

塩素系洗剤の場合(代表例:テルロンブリーチ)

《症状》

  • ◎濃い液に長時間接触すると、水胞、発疹、刺激がみられる。

《処置法》

  • ◎すぐに充分な流水でぬめり感がなくなるまで洗い流す。
  • ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋

酸性洗剤の場合

《症状》

  • ◎濃い液が皮膚または粘膜に付着すると、その箇所に炎症をおこす。炎症の程度は濃度と接触時間によって異なり、かゆみ・痛みを覚える。一般にその作用は瞬間的で非進行的である。これはタンパク凝固により不溶性になるためである。

《処置法》

  • ◎多量の水で酸分が完全に除かれるまで、充分な時間をかけて洗い流す。この場合、アルカリ液で中和しない。
  • ※日本石鹸洗剤工業会『誤飲誤用の応急処置』より抜粋